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2017.09.19

ソフトム通信 第5号 栄養・食生活のマネジメント

本日は「栄養・食生活のマネジメント」についてお話しいたします。

「栄養・食生活」は、生活習慣病の発症予防および重症化予防、食育の推進、更には地域包括ケアシステムの構築など、多くの地域活動に深く関与し、その重要性はますます高まっています。

「給食を提供する」こと自体は、個人へ直接的な栄養指導は行わないものの、個人の食生活に影響する「食環境要因」の1つとなっています。例えば喫食者に対し、給食の栄養価や栄養摂取の目安量を表示して食事バランスを意識してもらうなどの情報提供は大切な栄養のマネジメントです。

ただし気を付けなければならないことは、単に情報だけを提供して終わるような表面的なアプローチでは「食に興味がある方は情報を見るが、食に興味がない方は全く見ない」など、健康格差が更に広がってしまう懸念があります。

集団全体に興味を持ってもらうようなアプローチを「ポピュレーションアプローチ」と言い、効果を出すには「的確」「強力」「継続的」に行う必要があると言われています。
また効果が見えにくい(対策によって興味を持ってくれたのか分かりづらい)ため途中で意味がないとやめてしまうことが多いそうです。

根気よく続けていけば効果が見られることもあるため、挫けずやり続けることも大事です。

興味を持ってもらうのが難しい場合は「喫食者が意識をしなくても健康な食事が取れる」仕組みが効果的です。
ある社員食堂の工夫では、野菜が不足気味な社員が多いため、定食にあらかじめ小鉢をセットしたり、カフェテリア形式で導線のはじめに小鉢を置くことで手に取ってもらいやすくするなど、野菜を自然に摂取しやすい環境を作っていました。

限られた原価の中で、いかにおいしく健康的で喫食者様に喜んでいただける給食を提供するために、皆さま、様々な努力をされていると思います。
その中で、少しの工夫をすることで、更に喫食者様の「栄養・食生活」を変え健康寿命の延伸に繋がっていくことと思います。

当社は給食提供されている、たくさんのユーザー様と情報交換させていただいております。
お悩み事、ご相談事、情報交換等受け付けておりますので、是非お気軽にご連絡ください。