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2023.02.06

栄養価計算のやり方って? 計算方法から注意点まで基礎を解説

栄養価計算のやり方って? 計算方法から注意点まで基礎を解説

栄養価計算は栄養士や管理栄養士にとって必要なスキルであり、大切な仕事のひとつです。
最近では栄養や飲食の業界ではない方でも、ダイエットや健康を目的に栄養価計算のやり方を調べる方が増えました。

エネルギーや食品の成分が分かれば、より安心して食事を楽しむことができますよね。
今回の記事では、栄養価計算の基本的なやり方や気を付けたいポイントについてご紹介したいと思います。

栄養価計算のやり方について

栄養価計算のやり方について

栄養士や管理栄養士が献立やレシピを考える時、栄養価計算を行います。
ここではあらためて栄養価計算とはどういったものか、またやり方はどうすればよいのかを解説いたします。

料理の栄養価計算をすることでその食品に含まれているエネルギー(キロカロリー)やたんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン、食物繊維などさまざまな栄養成分の含量が分かります。

2020年4月1日には消費者庁より新たな食品表示制度が施行され、消費者向けの容器包装に入れられた加工食品及び添加物において、栄養成分表示が完全義務化されました。

たんぱく質や脂質、炭水化物、ナトリウムの量、熱量は必ず表示することが定められ、一般消費者もこれらを目にする機会が増えて栄養価や栄養価計算のやり方を気にする方も増えたのではないでしょうか。

私たちの健康には欠かせない栄養成分を把握するためにも、ぜひ栄養価計算のやり方について理解を深めておくと良いでしょう。

栄養価計算とは

栄養価計算とは、文部科学省が定めている「日本食品標準成分表」を用いて栄養価を算出すること。「日本食品標準成分表」には食材それぞれの100gあたりの成分値が収載されています。それに基づいて、料理や食品の栄養価を計算していきます。

栄養価を算出することは日々の献立を作成する給食業界や、食事の管理や指導が必要とされる医療や介護、スポーツ業界などにおいて欠かせないものです。
栄養士や管理栄養士にとって、栄養価計算は必須のスキルと言えるでしょう。

栄養価計算のやり方

近年は健康や食に関心が高まり、栄養価を意識する人が増えています。
基本的にPCでソフトなどを使って計算することがほとんどですが、栄養士や管理栄養士に限らず、「日本食品標準成分表」を利用すれば、誰でも栄養価計算が可能です。

ちなみに「日本食品標準成分表」は文部科学省のサイトで見れるようになっているほか、書店で「日本食品標準成分表」をまとめた書籍を買うこともできます。

●関連ページ:文部科学HP内「日本食品標準成分表」

食品の栄養価を計算するには、以下のやり方になります。

【栄養価計算のやり方】

➀料理に使用するすべての食材や調味料の重量を量る。
 (※重量とは実際に食べられる可食部のみを量ること。)

➁「日本食品標準成分表」から該当する食品を探し出す。

➂「日本食品標準成分表」に掲載の成分値を使い、食品や調味料それぞれの重量当たりの栄養価を計算していく。

<計算式>:「日本食品標準成分表」の栄養価×食品の分量(g)÷100(g)

➃食品や調味料それぞれの計算結果を合計していく。

栄養価計算のやり方における注意点

給食管理ソフトを選ぶ時に気を付けたいポイントは?

給食管理ソフトを利用することのメリットについてご紹介しましたが、いざ導入を検討するとなると「どのソフトを選べばよいか分からない」と頭を悩ませている人も少なくはありません。

毎日のように使うものとなるので、機能やコスト面においてもしっかりと検討して吟味したいもの。
ここでは最適な給食管理ソフト選びを行うための6つのポイントをご紹介したいと思います。

食品成分表は最新版を使う

各食品や調味料などの栄養成分値は、「日本標準食品成分表」を利用して計算しますが、栄養計算の基となるデータのエビデンスを説明できるようにするため、最新版を使うようにしましょう。
現在は、「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」が最新版となっています。(2023年1月現在)

また、掲載が無い食品については、製造メーカーから栄養価を取り寄せて計算するようにしましょう。

ソフトを導入した後においても、「日本標準食品成分表」が最新版に更新される際に過去の献立栄養価も書き換わってしまうのかどうか注意する必要があります。
例えば、「日本食品標準成分表」の七訂が八訂に変わるとき、各食品の栄養価が更新されます。
それによって献立の栄養価が再計算されない場合は、更新前に必要データの抽出が必要となります。

食品成分表からの選び方

「日本標準食品成分表」には数多くの種類の食材が収載されています。
例えば「牛肉」ひとつをとっても、黒毛和牛や銘柄牛は「うし(和牛)」、ホルスタインなどの国産牛は「うし(乳用肥育牛肉)」、アメリカ・オーストラリア産牛肉は「うし(輸入牛肉)」、交雑牛(和牛と乳牛の間にうまれた牛)は「うし(交雑牛肉)」と細かく分類されています。

栄養価計算をする時は間違えて別のものを選ばないように気をつけましょう。

「メニューデザイナーNEXT」で栄養価計算のやり方がスムーズに

「メニューデザイナーNEXT」で栄養価計算のやり方がスムーズに

ソフトムの給食管理ソフト「メニューデザイナーNEXT」でも栄養価計算は可能です。
ただ栄養価を計算するだけでなく、便利な機能がさまざまな備わっているため、栄養価計算のやり方もスムーズに。

ここでは栄養価計算における便利なシステムをまとめてみました。

ここが便利!①:細かく正確な栄養価を計算できる

「メニューデザイナーNEXT」では、①煮汁や漬け汁など調理に必要な使用量(発注量)と、②口に入る量(喫食量・栄養計算用の分量)を分けたデータをそれぞれ持つので、正確な栄養価を計算できます。

ここが便利!②:画面や帳票に合わせて表示を変更可能

画面や帳票によって表示したい栄養成分を変えることができます。

ここが便利!③:地域に合わせた食品に対応

同じ献立でも、提供する地域によって食品(例えば醤油やみそ、豆腐など)を変える必要があります。当社のシステムでは、それぞれの地域に合わせた食品に自動変換することができます。

ここが便利!④:食品成分表からの選び方

料理を組み合わせて献立を作成する際に、栄養価の範囲を指定して(エネルギーが50~100kcal)料理が検索できます。「〇〇キロカロリーにおさえたい」など、献立の栄養価を調整したい場合に非常に便利です。

栄養価計算のやり方なら「ソフトム」におまかせ

給食管理ソフトならソフトム

健康な生活は、健全でバランスの良い食生活から。

私たち「ソフトム」は、1984年創業以来、食品加工業向けのアプリケーションソフトの開発から始まり、さまざまなお客様の課題解決のお手伝いをしてきました。

プロの栄養士・管理栄養士が利用する栄養管理システムや、画像AIレジシステム、献立から仕入れ・在庫管理ができるシステムなど、食品加工にまつわるあらゆる業務の効率化を実現。

プロの管理栄養士がお客様の業務を正確に理解し、導入〜運用・保守までトータルサポートいたします。
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