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2019.12.02

ソフトム通信 第46号 ノロウイルスによる食中毒

いつも大変お世話になっております。
今回は”「ノロウイルスによる食中毒」”についてお話いたします。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は1年を通して発生しますが、毎年11月~2月にかけての冬場に多発しています。
ノロウイルスは、非常に強い感染力を持っているので、少量でも手や指・食品などを介して口から入ると、体の中で増殖し、腹痛やおう吐、
下痢などの食中毒の症状を引き起こします。

<主な感染経路>
(1)経口感染
(食品):
ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝を生・よく加熱せずに
食べた場合に起こります。

(人):
ノロウイルスに感染した人が調理することにより、その人の手→
食品→食べることなどによって二次的に感染します。

(2)接触感染:
感染者のふん便やおう吐物に触れて手や指にノロウイルスが付着することに
よって感染します。
また、感染者が排便後に十分手を洗わずに触れたトイレのドアノブなどを
介しても起こります。

(3)飛沫感染:
感染者のおう吐物が床に飛散した際などに、周囲にいてノロウイルスの
含まれた飛沫を吸いこむことで感染します。

(4)空気感染:
感染者のふん便や吐物が乾燥し、ほこりとともに空気中を漂います。
これを吸いこんで口の中へノロウイルスが侵入することで感染します。

自身が感染しないためにも、お客様である給食運営会社様では二枚貝の生食を避けるなど、リスクを冒さない取り組みなども聞いております。

予防のためのポイントは、「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「拡げない」ことです。

<ノロウイルス食中毒の予防ポイント>
(1)「持ち込まない」:丁寧な手洗いや日々の健康管理

(2)「つけない」:トイレ後、調理場に入る前、調理前に手洗いを行う。

(3)「やっつける」:中心温度85℃~90℃、90秒以上の加熱を行う。
調理器具は、洗浄後、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱か、
塩素消毒液に浸して消毒する。

(4)「拡げない」:
発生した際は、食器や環境などの消毒、おう吐物などの処理の際に
二次感染しないようにする。

これまで、感染者が食品の調理に従事することによる食中毒も多発していることから、一人一人が自身の健康管理も含め、ノロウイルスを理解し、感染及び食中毒の発生防止対策に取り組むことが重要です。

対策については、厚生労働省に「ノロウイルスに関するQ&A」に情報がございましたので参考いただくと幸いです。

<参照>
厚生労働省HP:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html

政府広報オンライン:
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201811/3.html

ソフトム通信では様々なテーマの情報をご紹介してまいります。
今後ともよろしくお願い申し上げます。