ソフトム通信 第84号「カーボンフットプリント」について

いつもお世話になっております。
今回は「カーボンフットプリント」についてお話しいたします。
カーボンフットプリントとは
「カーボンフットプリント:CFP」とはCarbon Footprint of Productsの略称で、直訳すると『炭素の足跡』となります。商品やサービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに⾄るまでのライフサイクルを通して排出される温室効果ガス(GHG )の排出量(=サプライチェーン排出量)をCO2 排出量に換算し、商品にわかりやすく表⽰する仕組みをいいます。
(※サプライチェーン排出量算定の詳細については【参考URL】参照)
カーボンフットプリントのねらいは
CFPが注目されている背景には地球の気候変動問題が大きく影響しています。様々な問題が懸念されている地球温暖化ですが、その原因の筆頭とされるのがCO2であり、CO2排出量を削減することが世界全体の課題となっています。
日本を含めた世界の国々が、2050年カーボンニュートラル(脱炭素)を実現することを宣言しており、その具体的取組のひとつがCFPです。
CO2排出量をわかりやすく見える化するCFPの取組みで、事業者と消費者それぞれがCO2排出量削減行動へと意識をむけることをねらいとしています。
日本での取り組みと今後の課題
日本でのCFP取り組み事例をご紹介します。
給食業界に関係するところでは、2021年12月に、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)が、食事メニューのレシピをもとに21品目のCFPを算出した「炭素版カロリー表」を一部公開しました。
具体例をご紹介します。(数値は2021年時点のもの)
・からあげ 1.76kg-CO2e
・たぬきうどん 0.19kg-CO2e
このツールを活用することで、レストランのメニュー表やお弁当ラベルなどにCO2排出量の表示が可能となり、消費者が商品を選択する際の指標のひとつとなります。
ですが、「からあげ1.76kg-CO2e」という表示をみて、その数値が高いのか低いのか、判断基準があまり明確ではないという課題もあります。
CO2排出量削減のためには削減効果の高いものが何なのか把握することが大切です。CFPはその観点からとても重要な取り組みであるといえますが、私たち消費者に浸透させるにはもう少し時間がかかりそうです。
今回はCFPについての概要をお話させて頂きました。
今後、CFPについてより具体的な基準や目標値が整備されていくことが予想されます。
その際はまたソフトム通信でご紹介させていただきたく存じます。
今後ともよろしくお願いいたします。
参考情報
■経済産業省、環境省 「カーボンフットプリントガイドライン」
https://www.env.go.jp/content/000124385.pdf
■経済産業省 資源エネルギー庁 「知っておきたいサステナビリティの基礎用語~サプライチェーンの排出量のものさし「スコープ1・2・3」とは」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/scope123.html
■一般社団法人サステナブル経営推進機構「SuMPO レシピ de カーボンフットプリント(炭素版カロリー)」
https://sumpo.or.jp/news/recipe_de_carbonfootprint.html
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