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2019.12.25

ソフトム通信 第47号 日本食品標準成分表2015年版(七訂)のデータ更新2019年

いつも大変お世話になっております。
今回は今月公表されました
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)のデータ更新2019年」
についてお話しいたします。

2016年以降、毎年「食品成分表(追補)」が公表されてきましたが、2020年中には成分表の全面改訂が予定されていることから、
2019年については「追補」としての公表は見送られることになりました。

その代わりに、新たな収載食品とその成分値等に
係る簡易な説明のみから構成される
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)データ更新2019年」
として、105食品(うち新規81食品)について公表されることになりました(2019年12月発表)。

文部科学省から公表された収載食品をみると、
近年、飲食店や家庭等で多くの方に食べられるようになって
きた赤米・黒米、コリアンダー(パクチー)、アサイーが加わりました。

また、日常家庭で食べられるトーストや目玉焼きの調理後
成分値も掲載されていますので、喫食者の栄養計算算出等にも役立てられると思われます。

【データ更新2019年収載食品の概要】
① 調理した食品の追加
食パン(焼き、耳を除いたもの)、精白米(軟めし)、
ブロッコリー(電子レンジ調理、油いため等)、
ロースハム・ウインナーソーセージ(ゆで、焼き等)、
鶏卵(目玉焼き、いり等)等

② 新たな食品の追加
赤米・黒米(穀粒・めし)、コリアンダー、
新しょうが、黄色トマト、
野菜ミックスジュース(濃縮タイプ)、アサイー、くこ、
かつお加工品(裸節)、乳児用液体ミルク等

③ 地域性の高い食品及び伝統食品
(アイヌ民族の伝統食を含む)
油ふ、やぶまめ、いぶりがっこ、つるにんじん、
きはだの実、はなっこりー、たらのあぶら、
なぎなたこうじゅ等

④ 生産・流通実態に合わせ再分析・細分化した食品
食パン(耳を除いたもの【再掲】、耳)、梅干し(塩漬)、
なめこ(カットなめこ)、しらす(釜揚げしらす)、
でんぶ(桜でんぶ)等

また、関係指標は、以下6つになります。
表1 データ更新2019年の収載食品・成分表別の収載状況
表2 調理方法の概要及び重量変化率
表3 揚げものにおける衣の割合及び脂質量の増減
(生の食品100g当たり)
表4 いためものにおける脂質量の増減 (生の食品100g当たり)
表5 食品の原料となる生物種の英名・学名(新規食品のみ)
表6 エネルギー換算係数、窒素-たんぱく質換算係数

参照:
・文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1411578_00001.html

本年もソフトム通信をご愛読いただき
誠にありがとうございました。

来年も皆様のお役にたてる情報を紹介してまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。