ソフトム通信 第71号「こっそり減塩」の取組について
いつもお世話になっております。
今回は「こっそり減塩」についてお話させていただきます。
こっそり減塩は厚生労働省主催「第9回 健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣 最優秀賞を受賞した取り組みです。
減塩のイメージとして「健康的」が最も多く、次いで「味が薄い」「満足感が無い」「美味しくなさそう」というネガティブなイメージが多いようです。
こっそり減塩とは
「減塩」とメニューに明記せず「こっそり」塩分を10~20%減らした料理や商品を開発し販売します。
減塩に対しネガティブなイメージがあるお客様に、意識させず減塩が実行でき、さらに販売が安定するという良い取り組みだと感じました。
筆者もこの取り組みを知らずに該当の製品を食べていましたが、塩分が足りないと感じませんでした。
こっそり減塩の取組み後に、各料理の塩分量の変化を公開することで、喫食者へ満足感を与え、企業の健康経営の取組としても有効かと存じます。
減塩のポイントについて
減塩食のポイントは、
①減塩調味料や旨味を利用する
②香辛料、スパイス等の風味を利用する
③味付けにメリハリをつける です。
塩味だけでなく、だしを併用すると通常よりも少ない塩分量で美味しくなります。
また香辛料やスパイスを使う、酸味を効かせることで減塩でも風味良く食べることができます。
さらに、全体に混ぜた味付けではなく、後から塩味を振りかけることで塩味強く感じ、調味料の使用量を減らすことができるそうです。
急に塩分を減らすのではなく徐々に減らすこともポイントのようです。
管理栄養士・栄養士の皆様もすでに減塩に取り組んでいらっしゃると存じますが、「こっそり減塩」は面白い取り組みだと感じましたのでご紹介しました。
参考
第9回 健康寿命をのばそう!アワード
https://www.smartlife.mhlw.go.jp/award/09/
最近の減塩食品レポート(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000774944.pdf
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