給食現場の業務効率化につながる献立管理|おすすめソフトも紹介
給食施設の現場に勤務する管理栄養士や栄養士の業務は、献立作成や発注作業、帳票作成、食事提供など、多岐にわたります。
そのため、負担が大きい管理栄養士・栄養士の業務効率化に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか。
栄養士の業務効率化に加え、安全かつ高品質な食事提供や円滑な給食運営のために、献立管理では給食管理ソフトを利用するのが主流です。
そこで本記事では、大量調理の献立管理に給食管理ソフトを導入することで得られるメリットについて解説します。
また、献立管理におすすめな給食管理ソフトについてもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
献立管理とは?
「献立管理」と聞くと献立作成が真っ先にイメージされそうですが、献立管理は献立に関わる一連の作業を把握し、まとめることを指します。
項目 | 内容 |
献立の作成 |
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栄養価計算 |
|
食材の発注・在庫管理 |
|
調理・提供 |
|
献立の評価とフィードバック |
|
献立のデータ記録と管理 |
|
献立を立てるだけでなく、献立作成に関連する食材管理や調理、提供などを含む総合的な取組であることを知っておきましょう。
献立管理には給食管理ソフトの活用がおすすめ!導入するメリット
一般消費者向けの献立管理に使用するツールといえば、献立アプリやエクセルといったツールが一般的。
一方で、事業所給食や病院給食といった大量調理施設においては、業務効率化が欠かせないため、給食管理ソフトによる献立管理が主流となっています。
献立管理に給食管理ソフトを活用するメリットとしては以下が挙げられます。
- 献立作成の効率化
- 原価管理ができる
- 帳票作成の自動化
- データ共有が容易になる
それでは一つずつ見ていきましょう。
1. 献立作成の効率化
献立管理に給食管理ソフトを利用することで、献立作成業務の効率化が可能です。
具体的にどのように効率化できるかを次からご紹介します。
栄養価計算の時間短縮
給食管理ソフトを使用することで、栄養価計算にかかる時間が短縮できます。
食材の種類や使用量を打ち込むだけで栄養価が反映されるため、手書きによる記録や電卓による手計算と比べて大幅な時間短縮になります。
また、1日単位だけでなく、1週間平均、1ヶ月平均といった一定期間ごとの栄養価のほか、食種ごとの平均の栄養価の把握も可能です。
献立の複写ができる
献立の複写ができる点も、献立作成の効率化に繋がるポイントです。
過去の献立を1食単位あるいは1日・1週間・1ヶ月単位で抽出し、複写することで新たに献立を考える手間や入力する手間が省けます。
特に献立をサイクルメニューで実施している施設においては、献立の複写は便利な機能と言えるでしょう。
食品や料理の重複チェックができる
献立管理画面内に、使用食材や料理が一覧となって表示されるため、食品や料理の重複が確認しやすい仕様になっています。
また、給食管理ソフトによっては、一目で確認しやすいように、使用食材・料理ごとに色付けができるものもあります。
さらに、重複していた場合や特定の食品・料理を変更したい場合は、該当の食品の検索や一括変換が可能です。
アレルギー管理が容易
給食現場においては特に注意すべきアレルギーも、給食管理ソフトで管理が可能です。
ソフトによりますが、食品に対してあらかじめアレルゲン登録ができます。(例えば「パン」であれば「小麦・乳」の登録が可能)
食品のリストからアレルゲン登録をしておけば、料理や献立にも情報が紐づき、調理指示書や献立表といった帳票でもアレルギーに関する確認ができ、調理員や喫食者との情報共有にも役立ちます。
2. 原価管理ができる
給食管理ソフトは、献立や食品の原価推移の記録ができます。
献立作成においては、決められた原価の範囲内で食事を作らなければならないため、1食当たりの原価の把握は必須。
給食管理ソフトを使えば、1食単位の原価の他、1週間平均・1ヶ月平均・食種平均の原価を算出が可能なので、原価が範囲内に収まっているかのチェックや使用食材の再検討にも役立ちます。
3. 帳票作成の自動化
給食管理ソフトを使用すれば、献立データから簡単に帳票出力が行えます。
帳票は献立に関する記録を行う書類で、安全な給食を提供するために欠かせません。
▼帳票の例
|
給食管理ソフトであれば、これらの帳票作成を自動で行ってくれるため、現場の管理栄養士・栄養士の毎日の業務負担を減らせます。
また、行政監査において帳票類の提出が求められますが、監査前に帳票整理作業に慌てることも少なくなるでしょう。
4. 献立に関するデータ共有が容易になる
献立に関するデータ共有ができることも給食管理ソフトを使用するメリットです。
パソコン上で献立管理を行うため、以下のシーンでデータの共有が可能になります。
- 料理の調理指示やデータの共有ができる
- 現場から離れた場所で献立情報を閲覧・利用が可能
- 本部から各事業所へ献立の配信ができる など
このように、データ共有をすることで業務効率が上がり、時間や資源のコスト削減にもつながります。
献立管理は「メニューデザイナーNEXT」がおすすめ
給食管理ソフト「メニューデザイナーNEXT」は、給食管理業務のスタイル変化、特に働き方の多様化に合わせて開発されました。
ここからは、献立管理に「メニューデザイナーNEXT」を使うおすすめポイントについてご紹介します。
献立作成における確認業務の効率化
献立作成においては、「食材が重複していないか」「アレルゲンを含む食品を使用しているか」「使用する調理機器に重複がないか」などのさまざまな確認業務が伴います。
「メニューデザイナーNEXT」であれば、シンプルかつ分かりやすい形で献立確認作業ができます。
|
複雑になりがちな献立確認作業が、画面上で確認しやすい仕様になっています。
複数施設を1つのシステムで管理可能
「メニューデザイナーNEXT」は社員食堂や特別養護老人ホーム、病院、保育園など、さまざまな業態の献立管理を1つのシステムで管理可能です。
管理施設数の上限はなく、担当者ごとに管理できる施設が設定できるほか、機能の制限も行なえます。
多店舗・多業態の給食運営であっても「メニューデザイナーNEXT」なら、効率的な運営管理が可能です。
オプション機能の追加が可能
「メニューデザイナーNEXT」は要望に応じてオプション機能の追加も可能です。
オプション機能 | 内容 |
メニューアシスタントAI | メニューデザイナーNEXTの料理データから、自動で献立の提案ができる機能 |
オリジナル帳票の作成 |
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セントラルキッチン対応 |
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MDダッシュボード |
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またオプション機能の追加のほか、要望に応じて画面・帳票の項目追加や外部システムとのデータ連携も可能です。
スマートミール®の基準をチェック可能
献立内容がスマートミール®の基準値を満たしているか、チェックできる機能が搭載されています。
スマートミール®とは、健康づくりに役立つ栄養バランスのとれた食事のことで、厚生労働省の「生活習慣病予防その他健康増進を目的として提供する食事の目安」に基づいた基準です。
基準 | 「ちゃんと」 450~650kcal未満 (栄養バランスを考えて 「ちゃんと」食べたい女性向け) | 「しっかり」 650~850kcal (八訂の場合:620~850kcal) (栄養バランスを考えて 「しっかり」食べたい男性・女性向け) |
---|---|---|
【主食】 ご飯 パン 麺類 | (飯の場合)150~180g(目安) | (飯の場合)170~220g(目安) |
【主菜】 魚 肉 卵 大豆製品 | 60~120g(目安) | 90~150g(目安) |
【副菜】 野菜 きのこ 海藻 いも | 140g以上 | 140g以上 |
塩分 | 3.0g未満 | 3.5g未満 |
スマートミール®には「ちゃんと」「しっかり」の2つの基準があり、「メニューデザイナーNEXT」はこれらの基準を満たしているかをチェックしながら、献立の作成が可能です。
献立管理のことであれば「ソフトム」にご相談ください
健康な生活は、健全でバランスの良い食生活から。
私たち「ソフトム」は、1984年創業以来、食品加工業向けのアプリケーションソフトの開発から始まり、さまざまなお客様の課題解決のお手伝いをしてきました。
プロの栄養士・管理栄養士が利用する栄養管理システムで、献立から発注・仕入・在庫まで、給食業務を幅広い管理で業務の効率化を実現。
プロの管理栄養士がお客様の業務を正確に理解し、導入〜運用・保守までトータルサポートいたします。お困りごとがありましたら、まずはお気軽にご連絡ください。
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