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2021.10.29

ソフトム通信 第66号 完全栄養食について

いつも大変お世話になっております。
今回は「完全栄養食」についてお話いたします。

夏に開催された東京オリンピックでは海外から多くの選手が来日し、選手村で提供される食事は多様性に富んだものでした。
例えば、ハラル食やヴィーガン対応など、個人が食事を選択できる環境が用意されておりました。

皆様の日常生活の中でも、世界各国の食事が手の届くところにあり、食の選択肢も多様になったことと思います。
その中で栄養量を重視した「完全栄養食」と呼ばれるジャンルも耳にするようになりました。

完全栄養食とは、「日本人の食事摂取基準(厚労省)」に基づき、1食あたりの必要な栄養素をすべて摂取できることを目標に開発された食品です。

昔からある完全栄養食はプロテインなど、水や牛乳に混ぜるドリンクが主流でしたが、最近ではパンやパスタなどの完全栄養食をコンビニやドラッグストアで見かけるようになりました。

上記は料理や食事と呼べるものにはまだ遠いかと思いますが、先日、カップヌードルの日清食品がカレーライスやとんかつ定食など、日常で食べる料理約300種の完全栄養食を開発中という取り組みがテレビで放送されていました。

料理の完全栄養食が、手が届く価格で提供されることで健康食市場の活性化や競争が一層期待されます。

さらに、給食市場でも完全栄養食に対抗するようなメニュー開発や献立作成が求められてくると予測します。
メニューや献立の栄養バランスを整えることに、献立担当者様はご苦労されている事と存じます。

「完全栄養食の料理」が給食市場に出回ることは、機会なのか脅威なのか、ウォッチする必要があります。

弊社も「献立の栄養バランスを機械的に整えるシステム」を鋭意開発中です。
皆様の業務改善につながるよう準備しておりますので、少々お待ちください。

ソフトム通信では様々なテーマの情報をご紹介してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。

【参考資料】
・日清食品トップページ(完全栄養食プロジェクト)
https://www.nissin.com/jp/